Bunnys GOLDEN ALBUM

寺内タケシ ギター、編曲
寺内タケシのことについては、ここにあらためて書くよりも、もう皆さんの方が、彼が日本男性の平均身長ピッタリ?という事まで良く知りつくしている事と思います・・・が、これだけは改めていわして下さい日本にエレキ・ブーム、そして今日のグループ・サウンズ・ブームを起こした張本人であり、また世界ギタリストの10傑に毎年ランクされる偉大な男である。
さて、いつも寺内タケシの表面ばかりを書いているので、今回はひとつ“アレ”というような彼のウラ面というより皆さんにあまり知られていない彼の働きぶりをここに紹介しましょう。 まずあげられるのは寺内タケシの仕事であるが、彼は自ら率いる"バニーズ"が所属する株式会社寺内企画と彼の作曲した曲やその他の曲の紹介などをしている株式会社寺内音楽出版、この2つの会社の従業員約50人の食生活安定をあずかる大社長?である。この2つの会社の仕事の内容に軽くふれてみると寺内企画ほ先に述べたバニーズのほか、同じグループ・サウンズの仲間として今売り出し中の“ザ・テリーズ”“ザ・フェニックス”そしてポピュラー歌手“マーガレット”などのタレントが所属しており各関係者から、なかなか筋がいいと評判である。
寺内タケシがこれらのバンドや歌手の面到を良く見る事は有名で、バニーズのスケジュールをさいて練習をつけたり、作曲をしたり、レコーディングに立ち会ったり、私生活においても何かれと良く面倒をみている。寺内音楽出版においては作曲活動もさる事ながら、資本力にものをいわせて電気音響の研究所を作り、ギターやアンプの制作や高性能リキシィング・アンプの制作・・・とそして驚くことにこれらの中にいくつかの特殊特許まで持っており、さらにまた日本のギター人口の底辺を引き上げ育てる為に、クラシックからポピュラーまで、総合的なソノシートによる通信教育“東京ギタースクール”も開設した(案内書は東京都干代田区九段北4-1-4)というからまったくもって、寺内タケシは怪物である。
それからト・・・エッ!
書く所がない、残念!
おもしろい話がたくさんあるんだけど、この続きは次回のレコードでネ・・・。
おわり、失札!
鈴木義之 ヴォーカル、ギター
皆さんご存知の事と思いますが、サイド・ギターの興石秀之君が病気で、プレーを続ける事が出来なくなり、ファンの人を心配させましたが、6月から寺内企画で勉強中の新人鈴木義之をメンバーに加える事になりました。バニーズのキャプテン寺内タケシは彼がお気に入りで、特に彼のヴォーカルにはベタほれである。寺内タケシにいわせると彼は50万人に一人の音感の持ち主という彼の加入によって、バニーズのコーラスも演奏に負けずにぐっと迫力が増し、そのハーモニーの美しさは、今までグループ・サウンズにないものと評判が良い。また彼は作詩作曲をも手掛けており現在30曲ほどのストックがある。この秋には中学時代に作った「愛のリメンバー」がシングル盤として発売され、機会をみてドンドンと発表するそうだ。かわったところでは、彼は現在東京の工学院大学に存学中で、以前応援部に所属したこともあり、空手2段、合気道3段の腕前である。身長は183cmとバニーズでは一番高く、またまたバニーズの平均身長が伸び寺内キャプテンやエレクトーンの達チャンは、ますます身長に対しコンプレックスを感じている。
ラッキー(彼の愛称)が加入してバニーズは和気アイアイである。
ケッコウ!ケッコウ!
小野肇 ベース
ベース・ギターのアンプを特別に寺内タケシに設計作成してもらい、ゴキゲンな音がするよと喜んでいるのが小野肇である。というのは彼はバニーズ結成以来、メンバーの中で一番アンプをこわす名人?であり、これでやっと丈夫で長持ちするアンプが出来たとハリキッて演奏している。だからといって、彼の心が日本晴れになったわけではないらしく、悩んでいる事がひとつあるそうだ(恋愛の事かって・・・残念でした)それはジャズ喫茶でやっている司会の事である。やり始めてから5ヶ月にもなるのに本人も皆んなからもちっともうまくならないと・・・“だれか司会の上達法を教えて下さい”彼は真剣に訴えている。さて彼の私生活では、この間3人兄弟の内、妹さんが結婚しバニーズも全員が結婚式に出席したが、兄弟のうちでは始めての結婚とあって、彼自身が堅張してしまい、ヒロウエンの席で涙を流し“俺れも早く結婚したい!”と、いったとかいわなかったとかでバニーズのメンバーから“なかなか純情だな”とひやかされテレていたそうだ。
現在の小野肇のキャッチ・フレーズは“只今花嫁募集中!”
黒沢博 ヴォーカル、ギター
“黒沢博、映画俳優に転向!”
ちょっと週刊誌の見出しみたいですが、近ごろ良くファンの人たちにいわれるそうで彼も喜んでいる(正式にはあくまでバニーズの一員ですからご安心を)というのは、彼の兄黒沢年男さんと東宝で思地日出夫監督の「めぐりあい」に兄弟そのままで出演し、それが9月に封切られ評判がよく、各関係者からなかなか演技がウマイとほめられている。バニーズのメンバーも映画を見て“グロよかったよかった”と始めて皆んなからほめられた、と得意満面である。演技の方はそれくらいにして、ほめることがもうひとつ歌である。バニーズ結成当時は寺内キャプテンに毎日毎日シナイでビンビンとしごかれていたが、この一年間専門の先生について、まめにレッスンに通ったかいあって「太陽野郎」「ワールド・ボーイ」などの歌は感情の込め方や出し方、それに一層増した甘い声に“ウマクなった”とほめる声があちこちからあり、今回はいい事ばかり書いたが、次回は悪い事を書きます。
乞う御期待!
井上正 ドラムス
彼のソロのシングル盤「悪魔のベイビー」が好評だった、あの独得なうたいあげる声は、他のグルーブサウンズにはない。このごほうびに彼が1年間使用した21インチの2ベース・ドラムを他にゆずり、寺内キャプテンから、今までのよりひとまわり大きい24インチのドラムをプレゼントされ、大喜びであるが、テレビ局では大あわてで、このドラムを乗せるヤマ台が今までのは小さく、新たに作らねばならなくなり、とんだとばっちりを受けている。それでも平気でヒゲ顔で、すましてドラムをたたいている。まったくにくめない男!ヒゲといえば、1年たった彼のヒゲ、ますます伸びて手入にも大変。クシを入れたりアブラをつけたり、ドライヤーをかけたり、面倒だからソッちやおう!と言うことになったらファンの人が怒り出し“絶対ヒゲはソラないで”という、きついお達しがあり、朝昼晩と入念に手入れをしているよ。“ヒデをソッたらその毛を下さい”というファンの人も多数あり。
井上正いわく“どなんしよう!”

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